福岡市のマンション管理組合実態調査結果
福岡市では5年毎に「マンション管理組合実態調査」をアンケート調査で実施しており、昨年の実施結果が公表されましたので、主な概要をお伝えしたいと思います。
調査対象は、福岡市内の3階建て以上の分譲マンション(約4,800棟)の管理組合で、主な調査項目は、「マンションの概要」、「居住者の状況」、「施設・設備の状況」、「駐車場等の状況」、「管理運営等の状況」、「修繕・建替え関係」、「維持管理関係」、「コミュニティ関係」、「行政支援について」です。アンケートの回収状況は、1,041組合から回答があり、回収率は30.9%でした。主な項目結果は次のとおりです。
(1)賃貸化戸数の比率
平均賃貸化率は24.4%(前回は13.7%)
10~20%未満 23.8%
1~10%未満 19.6%
20~30% 12.9%
(2)空室の割合
平均空室率は2.2%(前回は2.4%)
0% 58.4%
1~10%未満 30.6%
10~20%未満 4.1%
(3)高齢者<65歳以上>のみ世帯の割合
平均割合は21.6%
10~20%未満 19.2%
1~10%未満 13.9%
20~30%未満 11.4%
(4)集会室等の有無
あり 27.1%
なし 69.5%
無回答 3.4%
(5)駐車場の設置台数に関する評価
適当である 53.2%
不足している 30.8%
過剰である 6.8%
無回答 9.1%
(6)駐車場収入の使用用途
管理費に全額を充当 48.6%
修繕積立金に全額を充当 17.2%
管理費・修繕積立金のそれぞれに一定割合を充当 12.7%
その他 2.2%
無回答 19.2%
(7)機械式駐車場を利用しない状況になった場合の意向について
できることなら機械式駐車施設を撤去したい 40.5%
何もしない 17.6%
居住者以外に貸し出したい 11.0%
その他 12.3%
無回答 18.5%
(8)管理規約の改正の際に相談したい機関(複数回答)
管理会社 75.0%
マンション管理関係団体 26.1%
マンション管理士 15.2%
公的機関 13.0%
その他 2.2%
相談する必要はない 2.2%
無回答 3.3%
(9)総会への区分所有者の出席状況
ほぼ、1/2に満たない出席率 41.7%
ほぼ、1/2の出席率 25.7%
毎回、3/4以上の出席率 13.7%
ほぼ、3/4以上の出席率 12.0%
その他 1.4%
無回答 5.5%
(10)管理組合運営上の将来不安なこと(複数回答)
区分所有者の高齢化 57.2%
建物の老朽化による適切な維持修繕とその費用の運用 39.5%
役員のなり手不足 31.1%
賃貸住宅の増加 19.4%
地震等災害による建物の損傷・安全性 19.1%
(11)行政支援で知っているもの
マンション管理セミナー<無料> 35.0%
マンション管理相談会<無料> 27.9%
マンション管理士派遣<無料> 24.0%
マンション管理の手引き・Q&A 23.0%
耐震診断・改修工事費助成 19.6%
一つも知らない 15.4%
詳しくは、下記をご覧ください。