マンション管理業協会が見積統一書式を作成
一般社団法人マンション管理業協会(東京・港)が、マンション管理組合から業務を受託する際に交わす見積書のモデル書式を作成したことを公表しました。単身高齢者世帯への見回りなど管理委託契約書に掲載されていない業務をサービスとして提供しているケースが増えており、管理組合には提供される業務範囲やサービス内容(頻度等)が判りづらいものとなってきていることから、今回のモデル書式作成に至ったようです。
公表の「マンション管理業務共通見積書式の策定とご活用のお願い」では次のように記述されています。『「管理委託業務に係る見積もりの際に、契約書に記載のない業務を含む管理サービスの仕様についてお客様に十分ご理解いただくこと、また、管理会社としてお客様と約定した管理サービスを確実に提供することが、より一層のお客様の信頼確保とマンション管理業の発展につながるとの観点から、この度、管理会社がお客様へ管理サービスの仕様について詳しく説明をする際にご活用いただくツールとして、当協会にて平成17年に策定した共通発注仕様書を改訂し、「マンション管理業務共通見積書式」を策定いたしました。本書式をもとに会員各位の状況や必要性に応じて適宜内容の追加・修整等を行っていただき、お客様に対する「業務の見える化」の一助として是非ともお役立ていただきたく存じます。』
モデル書式は、同協会のホームページから引き出せますので、管理会社のリプレイスを検討されている管理組合又は役員の方は、是非ご活用して頂ければと思います。活用される場合には、見積書の「3.管理委託費内訳書」には内訳明示例が3パターンあることに注意して下さい。比較しにくい「一般管理費及び利益」を、①どの項目にも入れずに別途設けている、②「事務管理業務費」と共に「管理手数料」の項目に計上している、③全ての業務項目ごとに計上している、の3つですので、ご自分の管理組合にあった比較しやすいパターンを選択してください。