「特区民泊」解禁して約1年
東京都大田区で「特区民泊」が解禁されてから1年以上たちましたが、その現況について、マンション管理新聞に掲載されていましたのでお知らせします。
大田区で認定された30件のうち、分譲マンションは6件で、この6件の管理会社や民泊事業者に、利用状況や管理規約の改正有無等を聞き取り調査した結果、4件から回答が得られたとのことです。管理規約の改正の有無については、2件は改正しておらず、残りの2件は、民泊利用を想定した投資型マンション(築1~2年)で、分譲時点で民泊を許容する管理規約が制定されていたのことです。住民からの苦情や相談については、把握できている範囲内では特に無いようで、ごみ出しのルールに関しては、各マンションによって対応が違い、居住者と同様で24時間可能なマンションがあれば、ごみ出し日が居住者と同じであるため、日が合わない場合には持ち帰ってもらうマンションもあるようです。
また、「特区民泊」の認定を積極的に受け入れたマンションあるそうです。そのマンションは、今回取材に応じたマンションで唯一ファミリータイプのマンションで、管理組合としては民泊に対して特に嫌悪感もなく、懸念要素もなかったことや、羽田空港に近いことから民泊を積極的に受け入れるべきであるとの判断で、前向きに民泊事業を許可したそうです。
特区では1年経っても、特に大きな問題は起こっていないのが現況のようですが、「住宅宿泊事業法」が施行された後がどうなるか見守ってゆくとともに、管理組合様への情報提供と助言・援助を行っていきたいと思います。