無人コンビニを分譲マンションに導入
コンビニの人手不足が問題となっており、各コンビニ会社はその対応に迫られていますが、ファミリーマートがAI(人工知能)を使った顔認証による決済や、自動で価格を変更できる電子値札などの省力化技術を用いた実験店舗として「佐江戸店」(横浜市)にオープンしました。パナソニックがこのほど新設した店舗運営会社のストアビジネスソリューションズ(横浜市)がファミリーマートとフランチャイズ加盟店契約を結び佐江戸店のオーナーとなり、店長はパナソニックからの出向者が務めます。顔認証と物体認識を組み合わせた無人レジで、事前登録した顔画像と一致すると無人レジの出入り口のゲートが開くようになっています。そして、買い物商品を無人レジの台の上に置くと、無人レジが画像認識技術を使って商品を認識し、タッチディスプレイに商品名と支払額を表示するという仕組みです。
タッチディスプレイの会計ボタンを押すと、再び顔認証で本人確認されて登録クレジットカードで決済してくれます。
また、ローソンでも無人営業実験を2店舗で7月ごろから開始するようです。ただし、実験は午前0~5時の深夜時間帯限定です。その間は店舗入り口を施錠して、客が専用アプリを使用して解錠するという仕組みです。こちらの方の決済は、専用アプリでのキャッシュレスとセルフレジでの現金払いです。
このような無人コンビニを、分譲マンションの共用設備として提供する会社が現れました。その会社は、新日鉄興和不動産株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:永井 幹人)で、建築中の分譲マンション「リビオレゾン板橋本町ステーションサイド」(東京都板橋区:2019年7月竣工予定 95戸)に「無人コンビニ『600』」を導入するそうです。
「無人コンビニ『600』」は都心のオフィスを中心に展開されており、幅60㎝、奥行き55㎝、高さ175㎝のボックス内に、商品を最大600品置くことが可能であるという事からこのネームになったと思われます。分譲マンションに「無人コンビニ『600』」を設置するのは今回が初めての試みで、当面の品揃えは日用品や食品が中心のようです。専用端末にクレジットカードを通すと好きな商品を取り出すことができ、SNSアプリケーションを通じて居住者の要望に応じた品揃えをしてくれるとのことですので、単純に考えれば非常に便利であるとは思いますが、今後の普及の動向を見守りたいと思います。
詳細はこちらをご覧ください。
「無人コンビニ『600』」