マンション管理組合事故対応費用保険
東京海上日動火災保険株式会社が「マンション管理組合事故対応費用保険」の提供を開始しました。
この保険は、分譲マンションの戸室において孤独死等により管理組合が被る損害を補償してくれるものです。高齢者の孤独死が増加し社会問題となっており、分譲マンションにおいても身近な問題となりつつあります。孤独死が発生した場合は、管理組合は管理費等の徴収やお部屋の消臭消毒費用の請求の為に相続人を探さなければなりません。この探索費用を管理組合が負担しなければなりません。また、もし見つからなかった場合、見つかったとしても相続放棄された場合には、相続財産管理人選任費用も負担せざるを得なくなります。これらの負担を補ってもらえるのが、今回の保険です。
この保険では、以下の費用の内で管理組合が自己負担を余儀なくされる部分が保証されます。
1.相続人の探索費用
2.相続放棄等の場合に、相続財産管理人選任申立に係る費用
3.孤独死等が発生した戸室の消臭消毒費用
保険料については、たとえば100戸のマンションで1事故あたりの支払限度額が100万円の場合には、年間保険料は5万円程度のようです。賃貸住宅向けの「孤独死保険」を取り扱う保険会社は多々ありますが、分譲マンションに特化した保険は、東京海上日動火災保険株式会社が初めてではないでしょうか。今後、他の大手損害保険会社も追従するものと思われます。