現場従業員の雇用の実態に関する調査結果
一般社団法人マンション管理業協会が、会員であるマンション管理会社の受託管理マンションの現場における、管理員や清掃員などの従業員の雇用実態調査の結果を公表しました。
昨今、現場従業員が高齢化していること、また採用が困難になってきていることが問題となっていますが、それが浮き彫りになった結果となっていました。
調査は、協会会員363社を対象として、平成29年8月31日から同年10月13日までに実施されています。回答してきた会員社は161社で回答率(44.3%)は低いですが、回答社の受託数が73,632組合ですので、実態を捉えた結果内容だと思います。
まず「高齢化」については、現場従業員の年齢構成比は男女とも65~69歳が最も多く、男性の場合60歳以上が9割を超えています。全産業の就業者では、男女ともに約7割が54歳未満ですので、年齢構成の分布におけるピークが逆になっています。
一方「採用難」については、まず会員社の認識としては、週30時間以上の通勤管理人で55.5%、週30時間未満の通勤管理人で60.4%が採用難と感じており、また週30時間未満の清掃員でも52.4%が採用難としています。そして採用が厳しくなってきた時期としては、「1年超2年未満」が40.8%で一番多く、次に「2年超3年未満」の29.1%となっており、「採用難」は約3年前からの兆候のようです。「採用難」の理由は、「給与や時給単価が低い」、「売り手市場」、「定年の引き上げ」が60%以上を超えており、その他に、「勤務時間が短い」が56.3%、「土日・祝日での勤務があるため」が35.7%でした。
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