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マンション管理士事務所JU

管理計画認定制度の登録状況の内容について

 国・地方公共団体の「管理計画認定制度」とともに始まった、一般社団法人マンション管理業協会の「マンション管理適正評価制度」の登録数が、11月25日で1万件を超えました。2022年4月から始まりましたので、約3年半で1万件の登録です。
 ちなみに、本日、一般社団法人マンション管理業協会のホームページのマンション管理適正評価サイトを除いてみますと、登録数は10,175件でした。また、★の取得数別の件数は以下のとおりでした。
★★★★★  3,372件(33.1%)
★★★★   4,306件(42.3%)
★★★    2,131件(20.9%)
★★       363件
★           3件

 ★3つを取得している件数は、全体の約96%で、★2つ以下の件数が366件あります。
 私も「マンション管理適正評価制度」の評価者の登録を行っていますので、管理組合様の依頼で登録支援で評価していますが、本評価する前に点数がどれくらいになるかを一度調べます。そして調べた上で、管理組合様の承認のもとで本評価を実施します。この「マンション管理適正評価制度」を登録するためには、登録料5,500円(税込)と評価・申請手数料がかかります。評価・申請手数料は管理会社、評価者によって違ってきますが、管理会社はこの制度開始時期に限って無料でされていたと記憶しています。たとえ、無料だったとしても登録料はかかりますので、★2つ、★1つと分かっていれば、登録料がもったいないです。まずは、事前評価を行ってから、★3つ以上であれば登録を検討されるようにしていただければと思います。★3つでも、★4つ、★5つになるように改善されてから登録をしても遅くないと思います。管理会社から「マンション管理適正評価制度」の登録の提案がなされたときには、是非、管理会社の担当者に一度事前評価を実施してもらうよう依頼してください。そのうえで総会にて登録申請の承認をとってください。
 この「マンション管理適正評価制度」の登録については、マンション管理業協会は、国の「管理計画認定制度」とともに、管理不全マンションを増やさないためにも、何としても推進したいと考えていますが、管理会社によって推進熱意に温度差があります。次の「マンション管理適正評価制度 管理会社別登録管理組合数」の表は、(株)ダイヤモンド社が発表していたデーターに少し手を加えたものです。

 マンション管理適正評価制度 管理会社別登録管理組合数

 受託管理戸数上位20社の登録状況ですが、受託管理組合数の2割を超える管理組合が登録をしている管理会社は、パーセントを赤字で表示している7社です。長谷工コミュニティだけが5割を超えています。また、登録管理組合数(100件以上)のうち、どれくらいの割合で★5つを取得しているかを見てみますと、大和ライフネクストが73.3%、野村不動産パートナーズが70.0%、三井不動産レジデンシャルサービスが61.9%です。大和ライフネクストの場合は、登録管理組合の割合が16.1%と低いものの、登録した管理組合の7割以上が★5つを取得していることから、事前評価をしたうえで★5つ、★4つを取得出来るよう準備して本登録を目指しているのではないかと思われます。
その他、独立系の管理会社は登録に向けてあまり前向きではないように見えます。特に赤線で囲っている合人社計画研究所に至っては、5,037件の管理組合を受託しているにもかかわらずゼロです。また、高知市のマンション管理受託が多い、穴吹ハウジングサービスと穴吹コミュニティにも違いが明確となって表れています。穴吹コミュニティは登録管理組合数が561件に対して、穴吹ハウジングサービスの方はたったの1件しかありません。社長が兄弟だった時代もある両社ですが、「マンション管理適正評価制度」に対する温度差にはかなりの開きがあるようです。
 「管理計画認定制度」もそうですが、「マンション管理適正評価制度」は、ご自分の管理組合の運営をチェックしていただき、適正に行われているかどうかを見直していただくものです。そして、足りなかったものを是正して適正な管理を行っていただく。そのツールとして使っていただければと思います。

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