マンション宅配ボックスでの盗難事件
昨年の年末に、埼玉警察本部が宅配業者に下記の「不在連絡票の投函に注意をお願いします!」のチラシを配布しています。埼玉県内で一昨年から昨年にかけて宅配ボックスの宅配物が盗まれる被害が46件も発生したからです。
朝日新聞によりますと、その手口は次のとおりです。まずは新聞紙を丸めてテープを巻き付け、それを取り付けた棒を宅配ボックスに入れます。そして棒の先端に取り付けたテープで不在連絡票を取り出し、それに記載されている暗証番号で宅配ボックスを開錠して、中の宅配物を盗み出すというものです。
ネットでこれが昨年の12月30日に流れていますので、これを見て同様の手口で盗みを働く輩が全国で出てくる可能性がありますので、是非注意していただきたいと思います。
埼玉警察本部のチラシによりますと、狙われやすいマンションは次のようなマンションだそうです。
●宅配ボックスに頼る人が多い単身者向けのワンルームマンション
●人の出入りが少なく人目が少ないと思われる50戸以下の中規模マンション
●居住者同士の顔がまだ把握しきれていない築10年以内の築浅のマンション
上記の手口での犯行は、宅配業者が暗証番号を決めて解錠する宅配ボックスのタイプで行われたものですから、部屋ごとの固定開錠番号があって、宅配業者が部屋番号とボックス番号だけを不在連絡票に書き込むタイプでは無理です。この場合は、部屋番号と開錠番号を入れるとボックスが開きます。また、自宅鍵内蔵のICチップで開錠するタイプや遠隔操作が可能なオンライン式のタイプでも大丈夫だと思います。
今後、宅配ボックスメーカーでは安心な開錠タイプのものを開発してもらえると思いますが、もし、宅配業者が決めた暗証番号で開錠するタイプの宅配ボックスが設置されているマンションにお住まいの方は、できる限り宅配時間設定を行い不在しないよう等、是非気を付けていただきたいと思います。