東京都が駐車場設置基準を見直し
昨今マンションでの空き駐車場が問題になっているが、東京都が大規模マンションなどの建設時に義務付けている駐車場の設置台数を減らすことを決めたようで、今後都民から意見を募集して、その意見等を勘案して都条例も改正を行う予定である。
東京都は昨年の10月に、附置義務駐車場の利用状況について実態調査を行っており、その結果、駐車場の設置台数に対する利用率は、マンションで最大75%、事務所ビル等では最大70%で、最近の若者の“車離れ”もあって、需要と供給のバランスの悪さが浮き彫りになった。この結果を踏まえて東京都は、今後建設するマンションについては、床面積300㎡ごとに1台であった設置基準を350㎡ごとに1台へ緩和するようである。またビルについても、床面積に面積調整率を乗じたうえで設置基準を設定しているが、この調整率も1~0.5を1~0.4に変更し、20%以上の緩和を行う。
現状では新築マンションでの見直しであるが、既存のマンションについても、利用状況に応じて見直し後の算定基準が適用されて、設置義務台数が低減できるようになるようで、今後駐車場から倉庫や駐輪場などへの転用が可能になるため、少しは空き駐車場問題の解決策になればと思う。