マンションストック戸数&マンション化率2019
株式会社東京カンテイから、1月31日に、「都道府県・主要都市のマンションストック戸数&マンション化率2019」が公表されましたので、主に大阪を中心に概要を記載したいと思います。
まず初めに、全国のマンションストック戸数は7,207,156戸で、前年から116,115戸増加しています。都道府県別マンションストック戸数は以下のとおりです。
1位 東京都 1,896,932戸
2位 神奈川県 964,238戸
3位 大阪府 818,086戸
4位 兵庫県 467,472戸
5位 埼玉県 455,231戸
6位 千葉県 442,632戸
7位 福岡県 374,822戸
8位 愛知県 369,281戸
9位 北海道 214,424戸
10位 京都府 142,007戸
11位以下は、広島県、静岡県、宮城県、奈良県、新潟県、滋賀県、茨城県、熊本県、沖縄県、大分県と続き、ストック戸数の少ない県は以下のとおりです。
43位 島根県 6,477戸
44位 秋田県 6,037戸
45位 鳥取県 6,030戸
46位 福井県 5,370戸
47位 青森県 5,357戸
次に築30年超のシェアは、全国平均で31.7%となっています。シェアが30%を超える上位都道府県は以下のとおりです。
1位 大阪府 36.8%(301,363戸)
2位 千葉県 36.5%(161,579戸)
3位 兵庫県 34.3%(160,157戸)
4位 京都府 34.0%( 48,217戸)
5位 和歌山県 34.0%( 5,856戸)
6位 神奈川県 33.9%(326,690戸)
7位 東京都 33.7%(638,554戸)
8位 北海道 32.9%( 70,564戸)
9位 埼玉県 31.9%(145,102戸)
10位 奈良県 30.2%( 16,684戸)
11位 愛知県 30.1%(111,315戸)
和歌山県が5位になっていますが、新築のマンションが年々少なくなっているのが原因だと思われます。
次に大阪の行政区別に見てみますと、ストック戸数(築30年超戸数・シェア)では、
1位 吹田市 56,465戸(23,038戸 40.8%)
2位 豊中市 48,275戸(19,093戸 39.6%)
3位 北区 44,256戸(12,704戸 28.7%)
4位 中央区 43,339戸(11,875戸 27.4%)
5位 淀川区 37,077戸(18,477戸 49.8%)
となっています。
最後に大阪の行政区別マンション化率(全国平均12.64%、大阪平均19.65%)を見てみますと、
1位 中央区 74.04%(全国4位)
2位 西区 59.19%(全国6位)
3位 北区 59.12%(全国7位)
4位 天王寺区 49.62%(全国14位)
5位 福島区 45.46%(全国18位)
6位 三島郡島本町 43.51%(全国22位)
7位 都島区 39.39%(全国25位)
8位 淀川区 37.91%(全国28位)
となっており、上位30のうち8行政区が入っています。特記すべきは、マンション化率の伸び率が全国で一番高かったのが浪速区だったことです。昨年よりも1.80ポイントUPしています。その他、中央区は1.61ポイント、天王寺区も1.54ポイントUPしています。民泊用の投資型マンションが建設されたことが要因だと思われます。その他、中央区は1.61ポイント、天王寺区も1.54ポイントUPしています。
市場に目を向けてみますと、大阪市内のタワーマンションが牽引きとなり、2019年の近畿圏の新築マンション1戸平均価格は4,070万円(前年の4,001万円から+1.7%上昇)となっています。また、中古マンション市場は、1戸平均価格2,238万円、前年2,103万円から+6.4%です。2013年以降上昇しており、特に2016年から大きな伸びとなり、坪単価は113.8万円と過去10年間で最高値を更新しており、首都圏を超える伸びだそうです。
詳細は、東京カンテイのホームページをご覧下さい。