マンション管理士の業務についてのアンケート調査結果
昨年の11月から12月にかけて行われました、マンション管理士の業務活動に関するアンケートの調査結果が、公益財団法人マンション管理センタ-から発表がありました。勿論、私もアンケート調査に協力させていただきました。その結果の一部をご紹介したいと思います。
初めに調査概要ですが、次のとおりです。
<調査目的>マンション管理の適正化の推進に関する調査研究の一環として、マンション管理士の活動の実態を把握
<調査対象>6,849名のマンション管理士(回答数5,562、回収率81.2%)
<調査期間>平成29年11月27日~平成29年12月22日
<調査項目>資格取得の動機、活動状況、業務内容
次に、本業としてのマンション管理士に関与する調査結果内容を見てみますと、次のようになっています。
●回答者の職業
マンション管理業の会社員 19.9%
不動産業の会社員 14.7%
マンション管理士として就業 4.6%
●活動状況
活動を行ったことがない 75.8%
以前活動していたが現在は行っていない 8.4%
副業として活動を行っている 7.7%
本業として活動を行っている 5.4%
●業務内容(本業としている者で50%以上の回答があった業務)
規約の制定・変更等に係る業務
顧問業務
大規模修繕工事の関係業務
長期修繕計画・修繕積立金の見直し等に係る業務
管理会社の変更等管理委託の見直し等に係る業務
相談会等での相談業務
●年間売上高(本業としている者のみ)
収入なし 10.6%
100万円未満 37.3%
100万円以上400万円未満 30.4%
400万円以上700万円未満 10.2%
700万円以上1000万円未満 3.3%
1000万円以上2000万円未満 2.3%
2000万円以上 3.0%
個人事務所のマンション管理士だけで見てみると、そのうちの18.7%のマンション管理士が、過去1年間の年間売上高が400万円以上と回答している。ということは、400万円以下と回答したマンション管理士が81.3%であるということです。
マンション管理士の認知度は以前と比較して上がってきていることを実感しますが、本業マンション管理士の収入の底上げを図らないと、本日2018年度マンション管理士の実施内容が広告されましたが、今年もマンション管理士の受験者が減ることになってしまうのではないでしょうか。
調査結果の概要はこちらをご覧ください。
マンション管理士の業務についてのアンケート調査結果の概要