民泊部屋の鍵の受け取りがコンビニで可能
家主不在型の民泊の場合には、部屋の鍵の引渡し方法が問題となります。6月15日から民泊が開始されますので、今行われている民泊は、国家戦略特区民泊以外は全て違法です。そこで行われている部屋の引渡し方法は、集合ポスト内に部屋の鍵を入れてポストの開閉ダイヤル番号をゲストに教えるという方法が1つです。また、オートロックでないマンションでしたら、部屋の前や、ドアノブに部屋の鍵を入れたダイヤル式のキーボックスを掛けておき、そのダイヤル番号をゲストに教える方法も使われています。しかしこれらの方法では、ダイヤルの番号さえ入手できれば誰でも部屋に入ることが可能となり、一度泊まったゲストが別の誰かに意図的に教え犯罪に使われることが十分に考えられます。
家主不在型の民泊では住宅宿泊管理業者への管理委託が必須であり、委託を受けた住宅宿泊管理業者は、鍵の受け渡しだけでなく、ガイドラインに即してチェックイン時の宿泊者名簿の作成や本人確認を確実に実施しなければなりません。それらの課題を解決すべく、JTBとセブンイレブンが、24時間365日利用者がチェックインと鍵の受け渡しができるサービス「フロントデスク24」の提供を開始することを発表しました。まずは東京都新宿区内のセブンイレブン店舗で開始し、今年の秋までには50店舗、2020年度末までに1000店舗まで拡大する予定だそうです。
このサービスの利用方法は、JTBが提供した端末「セブンチェックイン機」で、まず宿泊予約番号を入力し、宿泊名簿に必要な氏名・住所を登録します。その後自分の顔写真を撮影し、その写真とパスポートの写真とで本人確認をしてもらいます。確認が済みますとチェックインが完了し、端末内のキーロッカーの扉が開いてそこから宿泊する部屋の鍵を受け取ります。
また、チェックイン時のトラブルに対応できるように、24時間対応の多言語(日本語、英語、韓国語、中国繁体字・簡体字)コールセンターも設置するとのことです。