マンション向け電力サービス(NTTグループ)
経済産業省の来年度の節電マンションの補助政策方針を追い風に、NTTグループは電気代を平均で2割節約できるマンション向け電力サービスを始めるようである。
「デマンドレスポンス」と呼ばれる仕組みを取り入れて、ピーク時の節電を促し電力需要を分散させるのである。この手法は昨年の東日本大震災後、電力消費抑制のために工場やオフィスに浸透しつつあり、住宅向けでも広がり始めている。
昼と夜の料金に最大2.5倍の差をつけて、安い夜間の利用を促して昼間の需給逼迫時に節電してもらい、消費量を減らした量に応じて翌月の支払いを軽減するサービスである。約3000戸を対象にこの手法を昨年7月から試験的に実施したところ、電気代を平均2割抑制できており、当面は首都圏の新築マンションで展開し、3年後には全国で10万世帯へ供給する予定のようである。