JCOMがマンション向け電力販売を開始
CATVの最大手のジュピターテレコム(JCOM)は新電力(特定規模電気事業者)と提携し、年内にはマンション向けに電力販売を始めるようである。放送、通信サービスとセットで提供することにより、電力会社よりも最大1割安くなる予定。
現状では電力の小売りは、契約電力50kw以上のビルや工場などが対象で、各家庭に直接供給することはできないことになっている。そこでJCOMは新電力からまとまった量の電力を仕入れて、それをマンションの各家庭に小分けする形で供給することにするようである。このサービスは年内に東京都杉並区のマンションで開始され、来年以降に北海道、九州と順次全国へ広げていく予定。
JCOMには現在約370万世帯が加入しているが、来秋にはCATV2位のジャパンケーブルネット(JCN)と統合が予定されており、統合後は加入数が500万世帯近くに拡大する。以前お知らせしたようにNTTファシリティーズも新電力と組んでマンション向けのサービスを始めるが、通信回線との一体提供ではない。放送、通信、電力という家庭の基盤サービスを一括提供する企業はJCOMが初めてとなる。
(日本経済新聞より)