地震保険料改定第2回目
地震保険料が、2019年1月に改定(全国平均では値上げ)されることが決まりました。3年前の2015年9月の金融庁への届出で、3段階に分けて地震保険料が改定されることが決まっており、今回の改定は、2017年1月の改定に続く第2回目の改定です。全国平均で19%の値上げを一気にしてしまうと非常に影響が大きいために3段階にした経緯があります。2回目の改定が1回目の改定の2年後である事から、最後の3回目の改定は2021年かもしれません。
今回は、全国平均で3.8%の引き上げとなり、保険料が上がるのは徳島、高知、茨城、埼玉、東京など35都県で、愛知県や大阪府などでは下がります。値上げ率が最も高いのは福島県のイ構造(鉄筋・コンクリート造等)の14.9%で、値上げ額が最も大きいのは徳島県と高知県のロ構造(木造等)です(地震保険金1,000万円あたり保険料4,600円)。
◆地震保険の全国平均の保険料引上げ率
イ構造:+5.5% ロ構造:+2.2% 合計:+3.8%
◆改定による最大引上げ率と最大引き下げ率
最大引上げ率 イ構造:+14.9% ロ構造:+14.7%
最大引下げ率 イ構造:-15.8% ロ構造:-14.5%
◆地震保険の長期係数 ( )内は前回
保険期間2年で1.9(1.9)
保険期間3年で2.75(2.8)
保険期間4年で3.6(3.7)
保険期間5年で4.45(4.6)
今回の改定で値上がりする地域で、今年12月までに地震保険に加入する人、更新などで再契約するという人は、長期契約にしておくことが有利かもしれません。反対に値下がりする地域の人で、2018年12月までに地震保険に加入する、更新などで再契約するという人は、長期契約ではなく1年契約にして、1年後に値下がりした保険料で加入するほうが得策です。今回保険料が値下がりする地域では、3回目の改定でさらに値下がりするかもしれませんので、2021年まで1年契約するという選択もありかもしれません。
地震保険に入るかどうかは、その人の考え方によりますが、これだけ地震等の災害リスクが高まってきますと、やはり入っておいた方が良いと思います。地震で被害を受けたときに補償されるのは、原則、地震保険だけで、地震で大きな被害を受けた際には、当面の生活費用にまとまったお金が必要だからです。
とにかく、今回の改定、そして最後の3回目の改定を見据えながら、契約プランを立てて下さい。