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災害対策出動保険

 昨年は、本当に大きな自然災害が多発し、多くの方が被害を受けられました。6月18日に大阪府北部地震、6月28日から7月8日にかけての西日本豪雨、台風20号、台風21号、台風24号、そして9月6日には北海道胆振東部地震が発生しました。2018年の毎年公表されている「今年の漢字」も、新潟中越地震や浅間山が21年ぶりに爆発した2004年以来の「災」でした。
 過去の台風や豪雨による支払保険金額のベスト10に、昨年発生した風水害の3つが入るほど、昨年は異常事態となってしまい、特に大阪は、過去大きな自然災害に見舞われていなかったのですが、大阪府北部地震と台風21号で大打撃を受けてしまいました。地震が発生して半年以上も経った今も、高槻市や茨木市では屋根にブルーシートが散見される状態です。また台風21号の際に、多くのマンションで数多くのバルコニーの隔て板が損壊されましたが、こちらも未だに修復されずに順番待ちのお部屋があります。
昨年だけが異常事態であればよいのですが、地球温暖化等の異常気象で、おそらく今後も大きな災害が多発する可能性があるように思えます。すでに、熊本では1月3日に震度6弱の地震が発生してしまいました。昨年業績悪化となった各損害保険会社も正月早々から保険金支払いの対応に追われており、今後も多発するかもしれない自然災害に関して何らかの対応に迫られることは必定です。
 東京海上日動火災が昨年マンション管理業協会と連携協定を締結しました。連携協定に基づく取組の第一弾目が、「災害対策出動保険」です。大規模な災害が発生した場合には、マンション管理会社は居住者の皆さんへの対応に走り回ることになり、居住者への説明会の実施費用や応援人員の宿泊費・交通費などの費用、その他諸々発生した費用を、管理組合が機能していない状況の下では、マンション管理会社はとりあえず負担することになります。これらの費用は最終的には管理組合に請求がなされますが、数多くのマンションから管理を受託している管理会社にとっては、負担費用が相当な額となり、金銭的リスクを抱えたままでは災害処理に十分対応できない可能性があります。このような実状から、今回の「災害対策出動保険」が生まれたようです。
「災害保険出動保険」の概要は次のとおりです。

≪条件≫ 以下のうち、いずれかに当てはまること
①内閣府による緊急災害対策本部または非常災害対策本部が設置され、
避難勧告または避難警報が発令されること
激甚災害に指定されること
≪支払保険金≫ 
(1)居住者への説明や説明会等に関する費用
(2)罹災証明や公的制度への申請に要する費用
(3)応援人員の宿泊費や交通手段等の調達費用
(4)仮設トイレ等のライフラインの調達費用
(5)災害によって発生した(超過)給与等に関わる費用
(6)災害時に給付した備蓄品の再調達費用 等
≪加入方式≫  
管理会社ごとに加入

 詳細はこちらから
 マンション管理業協会と東京海上日動連携協定締結のお知らせ

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