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マンション政策小委員会とりまとめ

 昨年9月に社会資本整備審議会住宅宅地分科会の下に設置された「マンション政策小委員会」が取りまとめた内容が、昨日国土交通省のホームページに公表されていましたので、その概要を記載したいと思います。
 まず初めに、マンションストックの状況とマンションの特殊性が述べられており、それを踏まえて、「マンションの管理」と「マンションの再生」に関する現状と課題を以下のように挙げています。

 まず一つ目の「マンションの管理に関する現状と課題」においては、
① 区分所有者の高齢化・非居住化、管理組合の担い手不足
② マンションの大規模化等
③ 既存住宅流通量の増加、管理情報に関する情報不足
④ 適切な長期修繕計画の不足、修繕積立金の不足
 二つ目の「マンションの再生に関する現状と課題」では、
① 建替事業における事業採算性の低下
② 新耐震マンションの高経年化
③ 大規模団地型マンションの高経年化

 そして、それぞれの課題について当面取り組むべき施策を、以下のように取りまとめています。
 「マンションの管理の適正化に関する施策」は、
① 行政の役割の強化
② 管理の適切性の評価・適切な修繕の促進
③ 専門家・専門機関の活用の促進
 「マンションの再生に関する施策」としては、
① 建替えの円滑化の促進、敷地売却事業の対象の拡充
② 住宅団地における敷地分割の円滑化
③ 専門家・専門機関の活用の促進
④ 行政による再生の円滑化のための取組の強化

 そして最後に、今後に向けた課題として、特にマンションの再生の円滑化に関してですが、
① 団地型マンションの再生にあたっての一団地認定の変更や解除のあり方
② 大規模災害により被災したマンションの再生手法のあり方
を検討していくべきであり、今回の「とりまとめ」に基づいて、法制度の整備は勿論のこと、関係団体等が十分に準備できるように、周知徹底に配慮すべきであると締めくくっています。詳しい内容は、国土交通省のホームページをご覧ください。

 マンション政策小委員会とりまとめ概要

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